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中部支部作成教材のページ


オンライン教材「自立する消費者のすすめ」

はじめに:「学び続ける動機」を育てる消費者教育

本教材は,私たちが主体的に社会問題と向き合い,社会をつくりだす主権者としての行動を考える教材集
です。特に,今回は消費者教育をそのターゲットとしています。

主権者の育成は,短期間で達成するものではありません。それは幼少期から成人,そしてその後を含めて
長期的なスパンで考えてゆく必要があります。もちろん,現在,消費者教育は様々な立場から数多くの
資料や冊子が発行されています。しかし,それらは消費者教育の啓発を目的とした特定の資料や教材,
もしくは授業を示すものが多く,小学校段階から成人段階までを対象とした体系的かつ系統的なものは
多くはありません。すなわち,消費者育成を長期的なスパンでとらえる視点が必ずしも多くはありません
でした。
主権者の育成を長期的なスパンで考える時,キーワードとなるのは主に2点あります。一つは「学び続け
る」視点,もう一つは「学びへの動機」です。これらを育て,継続することで,社会を考え続ける主体の
育成が可能となります。そこで,本冊子はこの2点に着目しました。すなわち,学びへの動機を喚起し,
自律的
に学びを継続するための消費者教育です。

本教材の構成は以下となっています。第1に,消費者教育の概念的な解説をします。
消費者市民とは何か,消費者市民社会とは何かといった点を,簡単に解説しています。
第2に,小学校・中学校・高等学校の順番で消費者教育の教材とモデル指導案を
具体的に示してゆきます
。具体的には,小学校では「おみせの工夫」,
中学校は「身近な消費者問題」,高等学校は「企業のCSR」を事例としています。
ただ,これらは別々の授業ではなく,一つの軸を設定し,系統的に示しております。
この軸が消費者主権というキーワードです。
第3に,成人を対象とした各種研修や講座のアイデアを示してゆきます。ここでは,
上記同様,消費者主権の考え方を軸に「自身の消費行動」を見つめ直す内容を扱います。
その際,自らの思い込みを捉えなおすゲームや心理テストも作成しました。これは,
これらのゲーム的要素を通して,人間が思い込みをするものであることを捉えなおし,
自身の行動を反省的に検討することを意図しています。

本教材の特徴は以下3点です。第1は,登場する授業や講座・研修の内容を,全て同一の目標(消費
者市民の育成)で統一している点です。小学校から成人まで,消費者市民を発達段階に応じて考える内容
としました。第2は,取り上げた内容を応用性のあるものとした点です。本冊子が扱う教材は,
内容を固定的にとらえず,目標をベースに作成しています。その際のキーワードは消費者主権です。
本教材の授業をサンプルとし,同様の目標に応じた複数の授業を自由にデザイン・展開できるように
考えました。第3は,「考える教材」とした点です。従来,このような特定の内容をテーマとしたものは
「教える教材」が目立ちました。
例えば,契約の重要性やフェアトレードの意義などを説明し,教え・伝達するものです。
しかし,主権者の育成を目指すのであれば,個人個人がしっかりと考える必要があります。
重要・必要という言説を含めて,自分の力で深く考えてゆくことが求められます。
そして,考える楽しみを捉え,理解することは,学び続ける動機へとつながります。
そのため,本教材は様々な教育方法を取り入れ,皆が考えることを目的とした教材としました
これら3点は,先に示した「学び続ける」「学びへの動機」を取り込んでいます。
ぜひ,本教材をご活用いただき,皆で消費者市民社会をつくりあげていきましょう。

岐阜大学 田中 伸

0.消費者教育の概念的な解説

 

 

 

 

 

 

資料のダウンロード

1.小学校編

このワークシートは,小学校学習指導要領における社会科第3学年の内容(2)
地域に見られる生産や販売の仕事での取り扱いを想定しています。

従来の学習では,スーパーマーケットの見学に行き,販売の仕事について学ぶことを通して,
消費者の願いに合った販売者の様々な工夫をについて理解することが主でした。
つまり,販売の仕事の目的は消費者の需要に応えることに重点が置かれていることが多かったように
思います。
しかし,本来の販売の仕事の最大の目的は利潤追求であり,この視点についてはあまり触れられる
ことはありませんでした。
ここでは,その利潤追求についての視点を学習することで,世の中のリアルな部分を理解することが
できるようになるでしょう。

<ダウンロード教材>
1.ワークシート
2.模範解答例
3.ワークシート活用法
4.指導案と解説

2.中学生編

このワークシートは,中学校学習指導要領における社会科公民的分野の内容B「私たちと 経済」の
(1)市場の働きと経済での取り扱いを想定しています。

従来の学習では,消費者問題について知り,その対処法について形式的に学ぶことが主でした。
つまり,知識としては理解しても,態度の育成まで範囲を広げることができていませんでした。
しかし,ここでは,子どもたち自身が具体的な事例について対話することを通して,
「消費者問題にどう関わるのか」ということを考えていきます。
そうすることで,表面的な知識を得ることにとどまらず,
消費者として自分と社会のつながりを考えることができるでしょう。

<ダウンロード教材>
1.ワークシート
2.模範解答例
3.ワークシート活用法
4.指導案と解説
5.事例

3.高校生編

このワークシートは,高等学校学習指導要領における
公民科公共「自立した主体としてよりよい社会の形成に参画 する私たち」や
公民科政治経済「諸課題の探究」を想定しています。

従来の学習では,企業の社会的責任(以下CSR)について知り,
その内容や背景・意義について学ぶことが主でした。
つまり,知識としてCSR について理解しても,
CSRを通して企業のあり方や社会のあり方などを本質的に考えることまで
範囲を広げることができていませんでした。
しかし,ここでは,子どもたち自身がCSR について対話することを通して,
「消費社会はどうあるべきで企業や個人はそれとどう関わるのか」
などということを考えていきます。
そうすることで,表面的な知識を得ることにとどまらず,
自分と社会のつながりを考えることができるでしょう。

<ダウンロード教材>
1.ワークシート
2.模範解答例
3.ワークシート活用法
4.指導案と解説

4.社会人編

このワークシートは,消費生活アドバイザーや消費生活相談員が行う社会人を対象とした
出前講座を想定しています。

従来の出前講座の多くは,消費生活相談事例を紹介し,
「だまされないようにしましょう」といった注意喚起や,
「消費者トラブルにあってしまったときは,消費生活センターに相談しましょう」
といった事後救済方法を周知する内容構成が主でした。
ここでは消費生活センターの役割を個別救済に留めず,
被害の拡大・未然防止につなげる消費者市民社会を実現していく為に
活用できる機関であることに理解が及ぶよう重点を置きました。

事例を参照に受講者が自分の消費者行動を振り返り,
どのような行動が消費者市民としての働きかけとなるのかを考えていく過程で,
消費者市民社会の在り方を紹介します。
消費生活センターへの相談や情報提供が,個別救済だけ ではなく,
被害の拡大防止・未然防止につながること,
法律の改正や悪質な事業者に対する行政措置につながる場合もあること,
ひいてはそれらの行動が消費者市民社会へのはたらきかけとなることが理解できるでしょう。

出前講座の導入部分やアイスブレイク等で,心理テストやトリックカードゲームを
取り入れることもできます。

<ダウンロード教材>
1.ワークシート
2.模範解答例
3.ワークシート活用法
4.指導案と解説
5.断る力チェック
6.消費者市民社会
パワーポイント資料
動画
7.消費生活センターの活用方法

付録

講座開講時の粗品等でご使用ください。
188カード

・188カード作成シートダウンロード

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