三重分科会では、5月14日に施設見学会を実施致しました。
今回の見学会は、四日市公害訴訟50年になる本年に地元県民として当時の四日市公害のあらましと、未来へ向けての現状を知ろうと、実施致しました。
あらためて、四日市公害とは?
半世紀以上前、当時の日本は戦後復興から高度経済成長期に入りました。経済優先の社会環境のもと、全国各地に大規模な工場が次々と建設され、工場周辺ではさまざまな公害が発生しました。四日市市でも、大気汚染によって多くの人が喘息に罹患するなど「四日市公害」と呼ばれる深刻な公害問題が生じました。こうした状況に先駆けて昭和42年四日市公害訴訟が提起され日本の公害問題の解決の道を開き、産業の発展と環境保全を両立させるきっかけとなりました。そして市民、企業、行政が一体となって環境改善に取り組み、昭和51年度には喘息の主な原因とされる二酸化硫黄濃度が国の基準値をクリアするなど大幅に環境が改善されました。
以上のことは、現在のCO2の問題にも繋がるのではないでしょうか。
当館の見学スケジュールでは、四日市公害に関する説明ボランティアの方の説明と、公害訴訟の記録ビデオや当時の裁判資料を見ることができ、充実した内容となっております。
また、当館は5階にてプラネタリウムを見ることができます、学習会の後のリラックスにも活用でき、楽しい見学会になります。他分科会の皆様も一度来館されることをお勧めします。
三重分科会代表 陰地康行