中部支部主催、本年度第2回研修会を、下記にて実施しました。

【実施要領】
1. 日時   : 9月25日(土) 14:00 ~ 15:30
2. 講師   : 一般社団法人 日本損害保険協会 高橋勝巳氏
3. テーマ  : 住まいのリスクと保険 ― 自然災害と保険金トラブル ―
4. 実施形式 : Zoomによるオンライン配信
5. 参加人数 : 31名

【主な内容】
1. 住まいのリスク概要
(1)住まいには様々なリスクがある : 火災、風災、水災、盗難・水漏れ、破損、地震
(2)風水害は増加傾向:集中豪雨の年間観測回数 ― 244回/年1979~1983年
318回/年 2014~2018年
自然災害による被害に対する保険金支払いは増加傾向にある。

2. 火災保険の概要
(1) 商品概要 : プラン、補償内容
(2) 契約時の留意事項 : 保険の対象、支払われない場合、告知義務と通知義務、約款の構成
(3) 主な特約 : 借家人賠償責任、個人賠償責任、携行品損害補償 等

3.保険金に関するトラブル
(1) 住宅修理に関するトラブルが急増中!
① 自己負担ゼロを強調
「保険金で無料で修理。申請も代行します!」⇒保険の支払い対象外で全額自己負担
② 強引な契約
「危険だから早く修理!契約はあとで。」⇒キャンセル料50%?‼
③ うその理由で請求
「古い所も直して台風で保険金請求しましょう!」⇒保険支払い対象外!
(2) 最近の傾向
① 10年間で相談件数が24倍に増加
② 訪問による勧誘が全体の約80%
③ 高齢者の相談が多い:70歳以上が全体の約半数

(3) 注意すべきこと
災害にあったらまず「保険会社」か「代理店」に相談。
トラブル相談は188へ。
    以上、消費者へのメッセージ

【参加者からの主な感想・意見】
1. 保険は基本的に約款通りの対応となるので、約款をよく読むことが大切だと思いました。
2. 火災保険の基本を学ぶことができました。誤解している部分もあり、大変勉強になりました。
3. 同様の研修を4~5年毎に開催し、アップデートしたものを学びたい。
4. トラブル事例と対処法について、具体事例をもう少し多く解説して頂ければ、更に良かったと思った。

☆ 気候変動が現実味をおびる中、参加者全員が興味深く聴講しました。☆

研修委員 伊藤昌伸