2017年5月20日(土)1:30 – 3:00 までウィルあいち1F セミナールーム2にて、周 錦樟教授(山大学外国語学部アジア学科)をお迎えして「正しいが変な日本語」というタイトルで研修を開催いたしました。

私達が日頃何気なく使っている言葉。その言葉は正しい日本語であると言い切れるのでしょうか。また、私たちが気付かないうちに用いている正しくない言葉にはどんなものがあるのでしょう。そんな導入から始まった周先生の講義からは「言葉は生ものであり、常に新しい言葉が生まれては死んでいく」という言葉の性質を捉え、それが正しくないものでも皆がこぞって使い用いることで正しい言葉として受け入れられてしまっている実態がよく理解できました。一方で、本来は正しくない日本語が多用された表記や文章に触れる外国の方はかなり困惑されているのではないかとの思いがこみ上げました。

日本人として正確な国語を使えないのはちょっと恥ずかしいな、と、自分の不正確な日本語に思いが及んだタイミングで先生のお話は文化の異なる国の方との交流の在り方、コミュニケーションの在り方について及び、最後は質疑応答を経て約1時間半の講義が終了しました。先生のお話から、日頃用いている日本語をもっと意識して正しく使うことを心がけたいという思い、言葉をもっと大切に扱いたいという思いが強まりました。そして自国への様々な気づきを促してくれる外国の方との交流の機会を持ち、他方で日本の事を知ってもらいたい、逆に日本について外からの目で感じた事を話してもらいたいとも感じた時間となりました。(参加者20名)