第3回研修委員会 研修 「消費生活相談員が伝える消費者トラブル ~平成から令和へ~」

10月5日(土) 13:30から15:00まで表記のテーマで講師に当会会員の花井泰子氏をお迎えし伏見ライフプラザ10階 消費者研修室にてお話を伺いました。(参加者28名)

花井さんは、子育て中の専業主婦だった20年以上前に高校の同窓会で、様々なキャリアを着実に築いている同級生に触発されたのがきっかけで消費生活アドバイザーの資格を取得されました。以降、子育てと両立しながら消費生活センターの相談員の仕事に就き、そこで触れる消費者トラブルの構造的な問題を複数の消費者団体や国の主催する消費者問題を取り扱う委員会を通して伝える役割を担われています。またその一方では、消費者教育に早くから消費生活の専門家として学校に出向き子供たちや父兄に自立した消費者の在り方を考察させ、目指すべき消費者市民の一員として具体的にどう行動するべきかについて説いてこられました。
講座では花井さんの消費生活の専門家としての歩みと共に、戦後の日本の消費者トラブルの変遷とそれに伴い生み出された施策や関連の法律の成り立ちが、分かり易い花井節で解説されました。また、後半には令和初の消費者支援功労表彰 内閣府特命担当大臣表彰を受賞された際の晴れ晴れしい表彰式の様子やその時のエピソードなどもお話戴きました。花井さんの八面六臂のご活躍が栄誉ある表彰に繋がっていくこの展開には、誰もが「ブラボー!」と拍手し一緒になって喜びを共有したくなる思いが生まれた事と思います。
消費者トラブルは、国民生活の変遷とともにそれぞれの時代の澱の顕れの様であること、それをどう克服し、より質の良い生活を獲得していくのか?について皆がどう考え関わってきたのか、についてが、常にそれらの問題と向き合ってきた花井さんの消費生活相談員としての目線から語られたお話は大変、有意義で学びの多い時間でした。今後の花井さんの一層のご活躍をお祈りいたします。