129()に中部支部第4回研修会として「科学的に見るSDGs時代のごみ問題」を
講師に北海道大学名誉教授松藤敏彦氏をお迎えしリモートにて開催しました。

松藤氏は長年北海道大学にて、ごみの発生から埋め立てまで全てを含む総合的廃棄物処理を研究され、「科学的に見るSDGs時代のごみ問題(丸善)」・「ごみ問題の総合的理解のために(技法堂)」等、廃棄物処理に関する多くの著書も出されています。

今回は「ごみ処理とリサイクルの科学的合理性」と題してライフサイクルの視点で見る・背景にある制度的な問題・データの誤った理解・根拠と目的のあいまいな施策・ゼロリスクに向かうごみ処理等について分かり易くお話頂き、専門家ではない参加者からの質問にも逐一丁寧に答えて頂きました。

また、NACS及び消費者に対して
・ゴミ処理やリサイクルは集めたら終わりでは無く、ライフサイクルで考えなければならない
・行政にも専門家が育成されておらず、それに起因する多くの課題があるが、改善の為に消費者が声を上げて行政を動かしてほしい
とのメッセージも頂き、NACSの責任の重さを痛感しました。

参加者は全49名中、北は北海道から南は九州までの他支部からの参加者が22名にのぼり、また多くの質問が寄せられた事からもこの問題への関心の高さが伺え、出来れば継続開催を先生にお願いしたいとも考えております。

次回第5回研修会は、212() 「パーソナルデータに関する啓発講座(基礎編)と題して、
 (一社)日本IT団体連盟 情報銀行推進委員会 認定委員会委員長
  英知法律事務所 弁護士 森 亮二氏 の講演を予定しています。皆様のご参加をお待ちしております。

NACS中部支部 研修委員会 伊藤昌伸