9月28日に名古屋市伏見ライフプラザ消費者研修室にて、消費者向けセミナー~「ゲノム編集」作物と消費者はどう向き合えば良いのか~を開催しましたので、ご報告いたします。

消費者庁は9月19日「ゲノム編集技術で品種改良した農水産物の大半について、生産者や販売者に対してゲノム編集食品であると表示することを義務付けない」と発表しました。その直後のセミナーということもあり、タイムリーなものとなりました。
講演は、食品表示法に精通されている(一社)Food Communication Compass代表の森田満樹様、「ゲノム編集作物」を話し合うという著書も執筆されている名古屋大学環境学研究科教授の立川雅司様のお二人から頂戴いたしました。
森田様からは、ゲノム編集技術の概要と遺伝子組替えなどこれまでの品種改良手法との違いや共通すること、関係省庁の規制の考え方と消費者(団体)の意見などについてお話しして頂きました。立川様には海外(米国、欧州、南米等)での規制動向と著書にもまとめられた消費者意識の調査結果についてお話しして頂きました。

今回のセミナーに参加してゲノム編集食品に対する捉え方がどの様に変化したのかについて、参加者へアンケートしましたので、結果を掲載させて頂きます。
問.ゲノム編集に対するあなたの印象はどう変わりましたか?
全体として肯定的な印象が増えているものの、否定的も残存。
・「とても肯定的」「肯定的」が5人→10人に増加
・「否定的」「とても否定的」が12人→5人に減少

参加前 参加後
1.とても肯定的 1 3
2.肯定的 4 7
3.中立 14 16
4.否定的 10 4
5.とても否定的 2 1

以上、中部支部星野不二雄