消費生活に関するわが国最大の専門家団体 公益社団法人 日本消費生活アドバイザー・コンサルタント・相談員協会 NACS(ナックス)

事業委員会

2022 年度は、事業委員会に関係する事業を5 回開催しました。それぞれの事業の実施概要を報告い
たします。

(1)「 NACS 標準化セミナー i n 中部大学」を2 回開催しました。
(前期7 月、後期12 月)

「もっと安全で便利な暮らしについて考えよう」のテーマで、「NACS 標準化セミナーin 中部大学」を開催しました。セミナーは、令和4 年度経済産業省委託事業として、中部大学・名古屋市・NACS 中部支部のコラボ企画として開催しました。2022 年度は前期1 回、後期1 回の計2 回開催となりました。
コロナ禍が続く中、大学の講義方法に合わせて、すべてオンライン形式でのセミナーでした。セミナーのねらいは、「標準化について学んできた幅広い知識を活用し、グループワークで更に理解を深め、標準化の重要性・必要性を学ぶ」ことと「消費者視点による標準化のたね探し、標準化す
ることによる課題解決方法と期待される効果を検討する」ことの2 点でした。セミナー対象者は、前期が、中部大学経営情報学部で「環境マネジメント」カリキュラムを受講する3 年生中心の109 名でした。また後期が、同学部で「経営環境」カリキュラムを受講する1 年生中心の126 名でした。
プログラムは、前半90 分が第1 部…講義、第2 部…グループワーク、後半90 分が第3 部…グループ代表発表・コメントの3 部構成でした。前期(6 月30 日と7 月7 日)、後期(12 月13 日と12 月20日)共に同様の内容としました。学生さんたちは熱心に講義を聴き、またグループワークには、NACS中部支部から前期7 名、後期8 名がオンラインで参加し、ファシリテーターとして各グループの討議に加わりました。グループワークでは「標準化のたね」について積極的な討議がなされました。更にグループ発表会では、NACS スタッフはコメンテーターとして参加し、発表内容の評価も致しました。
グループ代表発表の内容は、コロナ禍での対応策や新しい生活様式、ビジネスへの対応などの新しい
視点に合致した内容が多く、すぐに導入すべきだと考えられる内容ばかりでした。
受講後のアンケート結果では、回答者全員が「参加してよかった」「標準化について理解が深まった」
と答え、セミナーの満足度は高かったと思われました。参加したNACS 会員も、学生さんたちとの討議も
あり、大変有意義なセミナーとなりました。
(右の画像はオンライン講義のPC 画像です)

(2)「令和4年度 名古屋市消費生活フェア」へブース出展しました。
(11月26日開催)

「エシカル消費~“誰でも”“気軽に”“いま”、はじめよう!~」をテーマとして「令和4 年度名古屋市消費生活フェア」~ なごやエシカルフェア☆2022 ~ が名古屋市の主催で開催されました。人や社会・環境に配慮した消費行動である「エシカル消費」をはじめとした消費生活に関する様々な知識を、展示や動画、体験ブースなどを通して学んでもらうイベントです。2022 年度は、新型コロナウィルス感染拡大防止に配慮した形式での「対面も含めた展示ブース」「体験型ブース」「動画放映」に分けての開催となりました。NACS 中部支部は、対面型展示ブースに出展しました。出展準備 開催当日の運営は、AD・CS 研究会のメンバーが実施しました。オンラインミーティングを通して、役割分担による出展コンテンツ作成などの準備作業を行いました。NACS は、「被災するのは明日かも ? あなたの日常生活をエシカルに見直して防災対策にしましょう !」のタイトルでブース出展し、メンバーが展示物などの解説をしました。フェアは、11 月26 日(土)午前10 時30 分~午後6時に「オアシス21 銀河の広場」で開催され、67 団体が参加しました。当日の来場者数は、8000 人となり大盛況でした。
(右の画像は出展ブースとスタッフの画像です)

(3)「2022 年度消費生活アドバイザー有資格者交流会」を開催しました
(9月17日開催)

2022 年9 月17 日「2022 年度消費生活アドバイザー資格者更新講座」が、(一財)日本産業協会により、名古屋市IMY ホール6 階第3 会議室にて開催されました。更新講座の開催に合わせて、同日同ホール隣の第2 会議室を会場として「2022 年度消費生活アドバイザー有資格者交流会」を開催しまし
た。交流会は(一財)日本産業協会との共催で、NACS 中部支部として初めての開催となりました。交流会の目的は、①更新講座受講者に有資格者同士の情報交換など「交流の場」として活用してもらう、②更新講座受講者に広くNACS を知ってもらいNACS に親しみを持ってもらう、の2 点でした。
会場では、NACS の紹介・中部支部の各委員会の活動紹介・各分科会と研究会の活動紹介などをポスター掲示し、スタッフが丁寧に説明しました。また、会場に入場しやすいムードづくりや来場者がリラックスできる雰囲気になるようなスタッフ対応にも工夫しました。来場者のご意見やアンケートでは、「交流会参加及び次回交流会参加について」肯定的な意見が多数となりました。交流会は、11 時から14 時までの3 時間の開催でしたが、来場者は、延べ約60 名となり、初めての開催としては盛況な交流会となりました。
(右の画像は交流会会場一部の画像です)

(4)公開講座「グローバル化・多様性社会において大切なこと」を開催
(1月29日開催)

2023 年1 月29 日(日)に、「グローバル化・多様性社会において大切なこと~市民・生活者・消費者として~」と題して、公開講座を開催しました。講師は、マリ共和国(アフリカ)出身の京都精華大学前学長で現在同大学全学研究機構長のウスビ・サコ氏でした。
この公開講座は、(一財)産業人材研修センターとNACS 中部支部の共同事業として開催しました。プログラムは、1 部(13 時30 分から15 時15 分)ウスビ・サコ氏の講演、2 部(15 時25 分から16 時45分)グループ対話の構成でした。1 部は、対面形式とオンライン形式併用での開催とし、2 部は、対面会場の参加者だけでの開催となりました。対面形式の会場は「ウインクあいち 1301 会議室」を利用しました。参加者数は、会場参加者 19 名、オンライン参加者 43 名、合計 62 名でした。
1 部の講演では、ウスビ・サコ氏より、日本の文化やコミュニケーションで、外国人が戸惑いがちな日本人の習性などがわかりやすく説明され、多様性が進むこれからの社会を生きていくヒントが、色々と紹介されました。また、新時代を生きる参加者への力強いメッセージもございました。
2 部は、1 グループ5~7 名にて3 グループに分かれ、グループ対話を実施しました。自己紹介のあと、講演受講後に感じたこと・気付いたこと・考えたことについて意見交換しました。また講師のウスビ・サコ氏もグループ対話に参加していただき、更に理解の深まるコメントをいただきました。
受講後のアンケートでは、全員参加の講演は、97 パーセントが大変満足・満足と答えており、受講満足度の高い公開講座でした。また、NACS 会員以外の参加者も多く公益に資する事業となりました。

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